【波板のパカパカ音を防ぐ方法】ポリカ波板の補強体験記

雨漏り修理&ホームメンテナンス

雨漏り修繕をしていると、いろんなお悩みをお聞きすることが多いのですが、今回は「ポリカ波板」に関するお話です。

具体的には、倉庫の波板が風に煽られて音がするということで、修理の依頼をいただきました。

「ポリカ波板」とは何か?

ポリカーボネート製の波板、通称「ポリカ波板」。

実はこのポリカ波板、軽いけど、とても高い耐久性を持っていて、屋根や壁に使われることが多いんです。

衝撃にも強く、長持ちするのが魅力です。

しかし、どんなに優れた素材でも、長年の使用で劣化が進んでしまうのは避けられません。

特に問題になるのが、波板を固定する釘や留め具の部分です。

ポリカ波板自体は頑丈でも、固定具が劣化して外れてしまうと、風に煽られたり、屋内に雨が侵入したりする原因になります。

今回もまさにそのケースで、お客様から「風が強い時に倉庫の壁板が煽られて音がするんです。気になるので直してもらえませんか?」というご依頼をいただきました。

現場での確認と修理対応

現場に到着して倉庫の壁波板を確認すると、確かに風で「パカパカ」と音がしていました。

外れた釘がいくつもあり、これでは風が吹くたびに音が鳴るのも無理はないですね。

さらに調べてみると、留めている釘は劣化してボロボロ。

外れた釘の先端にあるフック部分がポッキリと折れてしまっていました。

このまま放置すると、雨水が侵入するだけでなく、害獣の侵入リスクも高まります。

田舎で山が近い地域では、こうした問題は放っておけません。

※ちなみに、この辺りでは、狸、猪、猿、鹿、アナグマが出ます。

お客様には、外れた釘を同じように交換するだけでは、そのうちまた劣化するかもしれないと説明し、より頑丈な釘で補強することを提案しました。

より頑丈な補強方法

「もっと頑丈な釘はあるの?」というご質問にお答えするために、劣化しにくくて長持ちする釘を提案。

それがステンレス製の釘です。

ステンレスは耐腐食性が高く、屋外での使用に非常に適しています。

これを使えば、風や雨にさらされても長期間安定した固定力を保てます。

そこで、外れている釘穴をすべてステンレス製の釘に交換することに決めました。

作業にはインパクトドライバーという電動工具を使います。

これで釘をグイグイとしっかりと固定していきます。

予算の関係で、今回は外れている箇所だけの交換となりましたが、これでかなりの補強ができました。

ステンレス製の釘は耐久性が高いので、しばらくは安心していただけるでしょう。

今後のメンテナンス

修理が完了した後には、「今回の修理でしばらくは安心していただけると思いますが、もしまた別の釘が外れた場合には、遠慮せずにご連絡くださいね。」とお伝えしました。

また、定期的に点検やメンテナンスを行うことで、波板の長寿命を保ち、同じ問題が発生するのを防ぐことができます。

特に風が強い地域や、雨風の影響を受けやすい環境では、こまめなチェックが重要です。

波板が長持ちするように、ぜひ定期的なメンテナンスをおすすめします。

まとめ

✅ポリカ波板は耐久性がありますが、固定具の劣化や破損が問題を引き起こすことがあります。

✅今回のように、外れた釘や破損した部分を適切に補強することで、波板の機能を維持し、長期間にわたって安心して使用することができます。

✅劣化しにくいステンレス製の釘を使うことで、より長持ちします。

屋根や壁は普段から雨、風、紫外線にさらされています。

今回の様に材質によっては知らない間に劣化していた!ということもよくある話です。

早めに定期的なメンテナンスを行いましょうね。

何かお困りのことがあれば、いつでもご相談くださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました