「雨が降ると、決まって雨漏りする」——そんなご相談で伺った現場です。
こんにちは、雨漏り修理職人のハレタです。
今回は「原因がどこか一箇所に隠れていた」という話ではありません。屋根材そのものが寿命を迎えていた、という事例です。対処法として選んだ「カバー工法」についても、実際の写真でお見せします。
物件と症状のデータ
| 築年数 | 【築50年】(九州地方) |
|---|---|
| 屋根材 | 波型スレート(セメント系の波板) |
| 症状 | 降雨時、ほぼ毎回室内へ雨漏り |
| 調査方法 | 屋根に上がっての目視調査 |
| 特定した原因 | 経年劣化によるスレート材の防水性能低下 |
| 処置内容 | 既存スレートの上からガルバリウム鋼板で重ね葺き(カバー工法) |
| 費用帯 | 50万円台 |
どんな症状だったか

「一部が濡れる」ではなく、雨のたびにほぼ毎回、室内に雨漏りが起きるという状態でのご相談でした。
屋根に上がって見ると、写真の通り波型スレート全体に苔がびっしり。表面はすり減って白っぽくなり、触れば粉が吹くような状態です。ピンポイントの破損ではなく、屋根材全体が寿命を迎えているのが一目で分かる現場でした。
原因はスレート材そのものの寿命
今までの事例は「樋が外れていた」「谷板金に穴が」「板金のビス穴」など、原因が一箇所に絞れるケースでした。今回は違います。波型スレートという屋根材そのものが、経年劣化で防水機能を失っていたのが原因です。
波型スレートは表面の防水層が経年で薄くなり、素材自体が水を吸うようになります。そうなると、どこか一箇所を直しても別の場所からまた漏れる——いたちごっこになります。「雨が降るたびに、しかも場所を変えて漏れる」という症状は、部分補修ではなく屋根全体の寿命を疑うサインです。
処置:ガルバリウム鋼板でカバー工法


今回選んだのは、既存の波型スレートを撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて葺く「カバー工法(重ね葺き)」です。
葺き替え(既存屋根を撤去して新しくする工法)と比べて、カバー工法には以下のメリットがあります。
- 既存屋根材の撤去・処分費用がかからない分、コストを抑えやすい
- 撤去工程がない分、工期が短い
- 波型スレートを上から完全に覆うため、劣化した屋根材が持つ懸念(古いものだと施工時期によってはアスベストを含む場合がある)にも触れずに施工できる
屋根材にはガルバリウム鋼板を選びました。耐久性が高く、軽量なので既存屋根への荷重負担も少ないのが理由です。施工後は苔も汚れも一新され、防水性能もゼロからのスタートになります。
今回の費用は50万円台。範囲は建物全体の屋根面積分です。
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職人からのアドバイス
- 波型スレート屋根で「雨が降るたびに」「毎回場所が違う」ような雨漏りが出ているなら、部分補修ではなく屋根材全体の寿命を疑ってください
- カバー工法は既存屋根が構造的にしっかりしている場合に選べる方法です。野地板まで傷んでいるケースでは葺き替えが必要になるため、必ず屋根に上がっての現地調査で判断してもらってください
- 素人が波型スレート屋根に上がるのは絶対にやめてください。劣化した波型スレートは踏み抜く危険があります
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同じような症状でお困りの方へ
「雨が降るたびに」「場所を変えて」雨漏りするなら、屋根材そのものの寿命のサインかもしれません。素人判断が一番危険です。無料の一括見積もりで、複数の専門業者に調査を依頼するところから始めてください。


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